Monday, September 27, 2010

【旅行】 那須高原でランニング等

大学時代所属したテニスサークルの有志でランニング部を結成しているのだが、そのメンバーで高地トレーニングをしようということで、那須高原へ行った。
元々は一日目軽く走りつつ、温泉入ったりBBQして、二日目には秋ならではのグルメや観光を楽しむという軽いものをイメージしていたが、結果的には相当走り込んだ合宿となり、一夜明けた本日は身体がズタボロだ。
自己満足的な日記になるが、楽しかったのでアップする。

【那須高原】

オリ合宿で行ったのを除いて、旅行で行ったのは初めてだった。
言うなれば軽井沢と河口湖の相の子みたいな感じ。
西武や東急グループが開発した軽井沢のような計画性はないが、街路沿いに並ぶショップやレストランは軽井沢を思わせるほど、いやむしろ軽井沢よりお洒落かもしれないと思わせた。
そして立ち並ぶ杉の感じや、景色、(非常に古い温泉街も存在するという)町としての奥行きなんかは河口湖にそっくりだった。
個人的には凄い気に入った観光地の一つに挙げたい。

(無理やりマッピングするとこんな感じ↓)



【ランニング】

これが一日目に走る直前で、楽しそう。↑
しかし18kmのアップダウンが連続する山道を走るとさすがにこんな楽しそうな表情は続かない。

半分走ったところでもう股関節が痛くなり、足首が痛くなった。
写真のような、いかにも山道という上り坂がずっと続くと、さすがに「何でこんなこと好き好んでやってるんだろう」って気になり足が何度も止まりかけた。
が、ちょうど同じぐらいの速度で走れる仲間が一人いたことに助けられ、何とか歩かずに済んだ。
とは言え、下りは下りで膝と足首への負担が大きく辛いということも初めて実感した。

2日目も11kmの走りこみ。
足腰と筋肉への負担が大きかったのだが、何とか走りきる。
人生で一番疲れたランニングだったが、景色も空気も大変良い高原で走ったのは相当気持ちの良い経験だったし、身体を鍛えれた感は極上。

【宿泊・BBQ・花火】


ログハウスに宿泊したのだが、これは大正解という以外になかった。
ハウスの隣には小川が流れており、お洒落な気分でテラスにてBBQや花火を楽しめた。
ホテルみたいに隣の部屋を気にすることもなく、夜まで大騒ぎしながら飲めたのもSo Good。


【食事】

一日目に行った蕎麦屋は正解だった。
那須高原の「石心」という店で、食べログで3.75の評価を得る店。
おしゃれで空間の使い方の上手な店。
器の使い方も(若干大げさ過ぎて繊細さに欠ける感じもしたが、)なかなか凝っておりGood。
ここ以外にも美味しそうな蕎麦屋やカレー屋やカフェが沢山並んでいたので、今度は別の店も攻めてみたい。

(店内からの風景↓)

【温泉】

二日続けて温泉に入った。
一日目はランニング後に入ったのだが、ランニング中に日が暮れ寒くて仕方ない思いをした後だったので、死ぬ程気持ち良かった。

二日目は那須湯本の1300年前から存在するという「鹿の湯」に入湯。
ここを知らずして那須温泉を語るなといわれる程有名なところということでわくわくして入ったのだが、ある意味で本当に凄かった。
外観はこんな感じと風情があるのだが、相当なパンチ力。
(傍を流れる川には、大量の温泉が流れ込むので川底が 白く濁る程。硫黄臭が強烈。)


これだけでもイカツイが、中はこんな感じと更にパンチが効いている。
勿論洗い場無しのドライヤー無し。


入浴は僅か400円と銭湯並の料金みで入れる。
男湯には湯船が温度別に6つあり、41、42、43、44、46、48度となっている。

48度を恐る恐る指で味わおうとしたら、隣のお爺ちゃん連中から、「これ入らねえと男じゃねえ、那須来た意味がねえ」と言われ、入ることに。
これに入ると3分入るものらしいのだが、本当に死ぬかと思ったし、経度の全身火傷みたいになった。
とは言え、二日で30km走り、ズタボロになった体が一瞬全く痛くなる程に筋肉疲労を和らげてくれ、その効用の高さを(いろんな意味で)痛いほど実感した。



いろんな意味で週末を満喫できたのだが、身体の痛みで仕事への集中力が落ちている今日を思えば、やはりまだまだ精進が足りないと思う次第である。

Thursday, September 16, 2010

【雑感】 26歳の誓い

9日に26歳になった。

20歳以降、誕生日には余りいい思い出がない。
大学時代は決まって試験中だったし、それ以降も会社が潰れそうだったり、彼女の悩み相談を2時間受けたりとか、そんなのばかりだった。
そして、今年も余り良い誕生日ではなかった。
今年の誕生日を表現するのであれば「仕事」に尽きる。
前日徹夜の当日朝2時まで。
非常に色気の無い誕生日だった。

さて、自分の不幸自慢はこの程度にして、誕生日と年始にお決まりの目標タイム。
今年の年始にとりあえず立てた目標を再度リバイズしてみる。

1, アソシエイトとして自分の仮説をチームの仮説にすることにつき、デリバリー過程のノウハウを構築する。

これについては、厳しく評価すると未だにあまり達成出来ていない。
自分の仮説を立てる機会は増えてきているのだが、チームの仮説に昇華させるプロセスにつき、いまいち自分なりのやり方みたいなものを構築できていない。
物凄く乱暴に言うと、自分自身凄く優秀なFollowerである自信はあるものの、優秀なLeaderになろうという意識が弱すぎるのではないかと思う。
この6月のレビューでPartnerに「かわいいだけでは6ヶ月で飽きられる」と言われたが、本当にその通りであり、今一度自分自身が強い自我と自覚を持ち、反発を受けてでもLeaderたとうとする気概を見せねばならないのだろうと思う。

【再設定目標】
・Be a Leader


2、新規案件に取り組む (少なくとも2件)

この目標は自分自身非常に大事にしてきたし、今も新規に取り組みたいことに全く変わりはない。
ただし、今取り組んでいる案件で自分が特定分野のLeaderになり、何か大きなことを達成していない内に安易に新規に逃げる意識だけが先行しているのではないかと自問した場合、満足な回答を出来ない自分がいるのも事実である。
今年度はこの目標は放棄する。
新規に取り組む前に、今一度真剣に取り組むべき自分の案件があることの幸せを噛み締めながら、自分だから出せるValueをフルに出すことにフォーカスしたい。

【再設定目標】
・目標の1に統合


3、(合コン以外の)飲みを行う + 現在のネットワークの拡張基盤構築

飲みについてはこの9ヶ月は満足いく結果を出せたと思う。
いろんな人と、真面目なものからカジュアルなものまで、数々の飲み会をした。
将来的な自分の血肉になってくれることだろうと思う。
ただし、敢えて不満点を挙げると、メンバーに若干の偏りがあったことか。
会社の上司やラック関係が殆どであり、そこから派生的に繋がった人もいたものの、広がりという意味では限定的だった気がする。
今後は例えば昔の友達に改めて声をかけてみる、パーティに出てみるなど、広がりを重視するアクションを加えていきたい。

【再設定目標】
交友ネットワークの拡大(会社・ラック以外の友人・知人の形成)


4、彼女を作る+家族を大事にする

彼女は出来ていない。
早く作らねばならないのだが、これについては非常に思うところがあり、ここでは書ききれないので、後日談。
家族は大事に出来たと思う。

【再設定目標】
目標継続


5、ゴルフで100切り

つい最近に達成した。
本当に気持ちが良かった。
いったん自分の中でベストを伸ばすことに費やしてきたフェーズは終えていいのだと思う。
今後はフォームなどの基礎の部分を向上させ、安定的に良いスコアを出すための地力を鍛えたい。

【再設定目標】
フォーム改善、基礎力向上


以下は追加の目標

6、食事制限とランニングと筋トレによる健康的な体質形成

誘惑に流されやすかった自分だったが、最近食事等の全ての活動を記録することにより誘惑に負けない様になってきた。
これを一年間継続し、特に身体について健康的な体質を形成したい。

【雑感】 日本の税率は「大した悪党」レベル

【カイジ】

最近、「限定ジャンケン」や「鉄骨渡り」などのハラハラするギャンブルで有名な『カイジ』を読んでいる。
漫画好きを名乗る割に恥ずかしいのだが、こんなに有名な漫画であるにも関わらず、読むのは初めてのことである。
まあ名作と名高いだけのことはあり、非常に素晴らしい作品であり面白い。
カイジが受ける数々の不条理なゲームが世の中の不条理をそのまま反映していること、そんな世界の中でも自分で勝利のためのきっかけを作れる者のみが勝てること、金は命よりも重いこと、など大切なことを色々と読者に伝えてくれる。

ただし、上記のようなGeneralなカイジ解説は巷にも沢山溢れているので、それは他のサイトに譲って、今日はその作品の一場面を取り上げて、その暴利がいかに世の中一般的に行われていることかを解明したい。


【地下チンチロ】

今回僕が取り上げるのは、「地下チンチロ」からの一場面。
この場面というのは、多額の借金を抱えたカイジが遂にシャバの世界から地下強制労働施設に送られ、月90,000ペリカ(9,000円相当)の安月給で働かされるところ。

カイジはシャバの世界に戻る足がかりを得るため、一日外出券を得ようと金を貯める努力をするが、所属するE班の班長・大槻の巧みな篭絡(ビールと焼き鳥という食欲戦術)により金を使い果たす。
大槻はさらにカイジに給料を前貸しし、自身の主催する「地下チンチロ」に誘い込む。
この時、翌月の給料の前貸しということで、普段は月90,000ペリカの給料が、60,000ペリカにまで差っ引かれる。

結論からすると、この 食欲戦術 → 金に困る → 前貸し → 博打への誘導 は、大槻の常套戦術であり、ハメ技である。
大槻はその地下チンチロにおいて、非常に巧妙なイカサマを使うので、基本的には労働者は上記のBad Spiralに嵌った先の博打において大槻に敗北を喫する。
そこでその虎の子の前借り、60,000ペリカを使い果たしたものに対しては翌々月の給与を前貸しするのであるが、、、


と、何と90,000ペリカの半分の45,000ペリカをピンハネされてしまう。
それに対するカイジの反応はこちら。
当然の反応を示す。
この場面でカイジは初めて大槻による蟻地獄の様な絡め取り戦術に気づくという訳である。
この日のチンチロでは結局ボロ負けするカイジがその後頭を使い、根性を見せ、スカッとする程に大槻に大勝ち・リベンジする様は、当作品における一つのハイライトであり、非常に示唆に富むものがある。


【日本の税率】

この作品を読むほぼ全員が、大槻の暴利っぷりに程度の問題はあれど憤りの感情を覚えるはずである。
何せ、自分でそういう状況を作るように誘導しておきながら、給与の半分をピンハネするのである。
更にむかつくのは、カイジ以外の労働者のほとんどがその搾取構造に気付いていないか、もしくはその構造に諦めの感情を抱いているということである。

よく考えてみれば、日本人のおかれている状況は、上記の大槻構造にそっくりではないか。
何たって、日本の今の所得税は最高40%であり、地方税と合わせると10%である。
このカイジにおけるシステムと全く同じく給与の半分も税金として吸い上げられるのである。

カイジはこの構造を他の嵌められた労働者(45組、このシステムに気付いていないか、気付いていても諦めている人達)に説明する際に、
「そして・・・言っちゃなんだが・・・この滅茶苦茶な状況・・・システムがここでは合法・・・なんの問題もないんだ・・・・!結局この合法のなか班長たちは永遠に潤い続け・・・オレたちは・・・ただそれを支える役・・・!どうよ・・・?!満足か・・・?」
と説いている。
我々が置かれている立場はそれほどのものなのだという実感を皆さんは持っているのであろうか。

僕自身も社会人なり立ての頃に、今は無き某L証券にて年収一定以上で給与の半分が取られてしまうシステムを知り、物凄いやるせない気分になったのだが、その実感が最近は消えていた。


【そして】

確かに大槻構造と今の日本は状況が一部類似しているが、相違点もある。
それは「我々はカイジ達とは違い気に入らなければ場所を変えられる」ということ。
シンガポールや香港に行けばこんなアホらしい税金を取られることもなくなるのだと思うと、そのオプションがいかに魅力的か考えてしまう。
(それを自分自身が実行に移していないのは、今自分自身がまだ50%取られるほどの給与に至っていないからであり、実行するインセンティブが少々限定的であることが大きい。)

(自分を高所得者と言ってしまうのは変な話だが、)我々のようなある程度貰っている人たちが本当に国外逃亡をしていく世の中が現実になってくれば、日本にとっては貴重な税源の流出であり、痛手であることは間違いない。
そして最近はその流れが一部現実になってきているのも事実だと思う。(身の回りにも数人いる。)
これが大きな潮流になってくれば、さすがに日本も対応せざるを得なくなるのではないか。

いまや世界のどこにいてもある程度同じ環境下でビジネスが出来る世の中において、「愛国心」というものだけで高い税率を押し付けつつ、高額納税者を日本に居住させ続けられると本気で思っているのだとすれば、それこそ思い上がりもいいところだ。
日本にいることのメリット(「愛国心が満たされる」みたいな精神的インセンティブ+経済的インセンティブ)を日本は改めて国民に示さねばいけないフェーズに来ていると思う。

日本の早期における決意の一手を強く期待する次第である。