Friday, April 23, 2010

【雑感】 女子は生まれながら怖い

女性は怖いという話。

僕の上司Aさんは娘が産まれて2年経つとのことだが、早速お母さんの前で見せる姿とお父さんの前で見せる姿が全然違うとのことだ。
お母さんの前ではキャピキャピするものの、お父さんが空間に加わった瞬間におしとやかに変身するらしい。
そして、お父さんがちょっと「コラッ」と怒ると、すぐに目に涙を溜めるものの、お父さんがいなくなるとすぐにケロリとするらしい。
明らかにウソ泣きとのことだ。
その姿を見て、Aさんは「2歳にしてオンナだなあ」と強く感じたらしい。
ちなみにAさんのご近所コミュニティにおける同世代の女の子は多かれ少なかれ大体そうらしい。


そして、昨日見たニュースはもっと衝撃的だった。
女子はかわいい同性が嫌い?=小学生の本音を調査−電通
電通が21日発表した小学校1~6年生を対象としたインターネット調査の結果によると、「好きな女の子はどんな子?」という質問に、「顔がかわいい子」と答えた女子はわずか3.0%にとどまった。
ねたみなどが背景にあるとみられ、電通の担当者は「子どもの社会も大人と同じのようだ」と苦笑している。
これを聞いて思い出されるのは、いわゆる幹事マックスの法則だろう。
言わずと知れた、合コンで幹事より可愛い女性は絶対に呼ばれないというパターンだ。
これを防ぐには、女性側に幹事を立てず全員自分の知っている人ベースで呼ぶという手段があるのだが、これを可能にするには、「女性同士が知り合い同士でなくてもその場を楽しくするだけの自分の腕」と、何より「巨大な女性コネクション」が必要となる。
そのコストを払うのを惜しみ、女性幹事を立てるという楽をするとやはりセット販売で幹事マックスの法則は付いてくるのだろう。
もう一つの回避手段としては、「自分がブスではないが、そこまで可愛くないということを認識しており、それ故に可愛い子を友達にいっぱい持っている」という、自分のポジションを知っている女の子を幹事に立てるというパターンがある。
そういう自分の周りの子をうまく使って桧舞台に立とうとする子はたまにいるのだが、世の男達はそういう子が一番幹事として素敵だと知りながらも、どうしても可愛い知り合いを幹事に立ててしまうので、いつも法則が立証されて終了するコンパになってしまう。

だいぶ話が逸れた。

そんな幹事マックスの法則について、僕はてっきり『大学時代とかに、「女子大生」という名を武器にチヤホヤされる味を覚えてしまうことの弊害で身につける』ものだと思っていたが、そうではなかったらしい。
どうやらX染色体にそもそも含まれているのだろう。

僕は共学出身でもないし女兄弟もいないので、女子と触れ合う機会がそもそも大学まで非常に少なかった。
その様な育ってきた環境が、僕の女性に対する恐怖心を醸成しているのだとずっと思っていた。
違った。
女性は生まれながらに怖いのだ

p.s.
ちなみに男子も女子も好きな女子のタイプとしては「優しい子」と回答したらしい。
しかし、男子の本当の好みは「顔がかわいい子」だから気をつけた方がいいのは間違いないだろう。

Thursday, April 8, 2010

【仕事】 2年が経ちました

社会人になって早2年が経った。
あっと言う間だった気もすると言えばするが、どちらかと言えば2年前に入社式へと期待を胸に向かったことは相当昔の様に思える。
どうしても社会人1年目の割と早い時期に会社がなくなるという大きなイベントを経験し、社会人経験が一度断絶されているからか、特にその会社でのことは相当昔の様に思えるのだ。

最近ラックなど色々なところを通じ、社会人の同期や先輩後輩などと会う機会が増加している。
その中で、やはりみんながどう成長しているのかについては、相当程度バラつきがあるように感じる。
その領域という意味でも、深さという意味でも。

個人的な意見になるが、これはプロセス的には
1、そもそも仕事を楽しめているか
2、仕事において常にチャレンジしているか、背伸びしているか
によって生じているのではないかと感じる。
前者で言うと、ひたすら能力は高いものの、仕事の愚痴が多い人はどちらかというと仕事が業務になっているきらいを感じる。
後者に関しても同じであり、やはり業務ではなく仕事をしている人は、与えられる仕事だけで満足しておらず、自分でどうやってチャレンジするかと常に考えている。
そういう意味では、2つ挙げたものの、余り違うことは言っていないのかもしれない。

そして、成長の深さを感じる人の特徴を2つほど挙げてみる。
1、自分なりの経験に基いたオリジナルな仮説を持っている
たとえば、「この2年で悟ったことは?」と聞いてみると、「日曜日が恋しい」みたいなアホなことだけ挙げるのではなく、「人間はサボるから、それをどうやって動かすかがビジネスの肝だ」とか、「ビジネスは禿げるほど頭使わないと勝てない」とか、相当面白いことを言ってくれる。
ひとえに、自分がビジネスの中で経験したことを、ナレッジとしてストレージする能力に長けているのだろう。
2、寝技を持っている(自分自身にエッジを利かせている)
自分の強みが何かについて、非常に明確でイメージしやすいものを持っていることが多い。
たとえば、コンサルにいる凄い頭の良い人で、「僕はロジカルシンキングなんて糞だと思っていて、そんなものは誰でも慣れればできるし差別化要素にならない。重要なのは、それをどうやって実行させるかで、実行させるために経営陣とキャバクラ行って、ドンちゃん騒ぎやって、アホになって気に入られる能力が全てだと実感した」みたいなことを言う奴がいる。
そいつのカラオケに行った時の面白さと気の利きっぷりは半端がなかった。
ロジカルシンキングと接待技という一見相反する2つを兼ね備えるターミネーターみたいな奴だと思った。
この様に自分自身を強烈に差別化するためにはどうするかという頭の使い方をしているし、自分を客観的に見れているケースが非常に多い。

どうか自分もこういう人間でありたいと強く思うが、自分自身を評価するのは本日は遠慮しておきます。

Wednesday, April 7, 2010

【趣味】 愛するチームの不振から思うこと

最近ヨーロッパサッカーをそこまで興奮して見られない。
それはひとえに愛するミランが弱体化しているからであり、CLでも3年連続でベスト8にも入れず(内一年は不出場)、国内リーグでもインテルに苦杯を舐めさせられ続けている。

ミランを見ながら凄く思うのだが、一度悪いサイクルに入ったチームを立て直すのはそう簡単ではない。
なぜなら、チームの不振、特に数年にも渡る不振はスランプみたいな一時的な要因ではなく、経営陣などのフロント・コーチ陣・バックアップチーム・下部組織も含めた組織的な腐敗から来るものだからだ。
その腐敗の仕方が、あまりにも企業の腐敗の仕方に似ているなと最近感じるので、企業分析的な観点からミランを分析したい。

【そもそものビジネスモデル】
1. 資金集め ・・・過去のACミラン、チェルシー、マンチェスターCなどが強み
2. 基盤整備(マネジメント、人員、スタジアムなど) ・・・バルセロナはフロントと下部と現場が一体化して動いており最強
3. スカウティング ・・・セビージャとかウディネーゼとかは強い
4. 育成 ・・・バルセロナやアタランタやセビージャ
5. (勝利による)ブランド力構築
で構成されるバリューチェーンを回し続けることだ。
(ブランド力が構築されるとそれに伴いRevenueが増加するので、1の資金集めのところに還流する。)
よって、差別化要因は「資金力」「クラブ一体としての基盤の確かさ」「スカウト・育成能力」であり、その結果としての「ブランド力」であろう。
一番大きなものは資金力であることは、スタートポイントであることから間違いないだろう。
実際にウディネーゼなんかはスカウティング能力は最強レベルだと思うが、相当スカウティングが下手と思われるマンチェスターCにそれでも全く敵う気はしない。

【市場】
イタリアサッカー界を市場として捕らえた時、相当根が深い問題を抱えている。
何しろ観客がスタジアムに行かないのだ。
これは相当クラブチーム側に問題があり、過去に短期収入に目がくらみ、高額な放映権収益を取り込んだため、観客がTV放送の方に流れ、スタジアムに行かなくなったのだ。

これは、イタリア国民が悪いというより、クラブチーム側に相当責任があるだろう。
本当は顧客単価としてはTV放映よりも観戦料の方が断然高いので、チームとしてはメインビジネスが観客収入であり、放映権料はサブなのだが、そのサブに思いっきりとびついた結果、メインが痛んだというありがちなパターンだ。
観客を呼ぶために必要な、スタジアムの熱気もスタジアムの劣化や構造上の問題から無く、それでチケット料が高いのだ。
本来で言うと、メインビジネス収益を産む根源であるスタジアムにはCapexをかけねばならないのに、かけずに単価だけ上げるという愚である。
更に言うと、それでもチームに魅力がある程度あり、スタジアムに観客を呼べていた時代の前提で選手の給与が決められているから、観客が減ってくるとスタジアム観戦料がどんどん高額になり、更に観客が来ないというBad Spiralに陥っている。

何だか目先の収益増加に目がくらみ、値下げ競争に走る業界と構造が似てまいか。
本来であれば、高収入が取れるメインビジネスに付加価値を付けてゆき、高収入を持続させるのがベターだろう。

まずは、市場を蘇らさないと相当苦しいのだろうが、ミランはそれを先導できるだけの市場シェアを持ったビッグプレーヤーなのだから、その影響力をポジティブに発揮すべきである。


【競合】
市場をイタリアにしているので、競合もイタリア内と見れば、その中ではやはり競争優位を依然として持っている。
その根源は過去に積上げたブランド力だろう。
ただし、今後についてそれを持続できるかというと話は別である。
何せ、ブランド力の源泉は勝利である以上、現在勝てていないミランがそれを持続できるという根拠は無いからだ。
特にインテルとの比較において、そのオーナー性資金という「資金力」で大きく負けてしまう以上、何らかの手は打たないと厳しいだろう。
(そんなものは無いと思うが金をかけずに勝てるノウハウ、超絶なスカウティング・育成能力など)
ただし、それは非常にNarrow Pathであり、それに長時間期待出来るほど、ミランファンは気長ではないのは明白である。
それは、5年間赤字かつCapex 0を勘弁して下さいと言われても、株主としては全く信頼できない様なものだ。

やはり、何らかの巨大な資金を引っ張ってくる他ないのだろう。


【自社】
◆バランスシート
よろしくない。
何よりもAssetの痛みが激しいことが最大の悩み。
元々Debtが大きかったのを、カカという唯一最大のピカピカAssetを銀河系に売却したことである程度収縮できていることは企業分析的には良いことである。(ファン的には最悪だが)
サン・シーロというスタジアムも、選手も相当程度老朽化が進んでおり、簿価割れしてしまっているだろう。
このAssetからではなかなか良いRevenueが産まれないのは明らかだ。
叩き直すには、ある程度のEquity(オーナー資金)かDebtを付けねばならないが、Debtは銀行が今の時代なかなか出さないだろうし、そもそもミラン自身がDebtを付けることに嫌気が差しているきらいさえ感じる。
金利費用を増やしたくないのだろう。
ただし、金利費用を増やしてでも、収益を増やす方が先だろうと個人的には思うが。
◆経常収支
ある程度は良いものと思われる。
上記した様にそもそもメインビジネスを自ら壊してしまったので、Revenueサイドは弱い。
メインビジネスを復活させるには、現状の痛んだAssetの徹底的な叩きなおしが必要である。
一方で現有の選手の給与カットを通じ、ある程度経常費用の安い筋肉質な企業体質が出来ていると思われる点はGood。
ここで収支を合わせて喜ぶのは、勝利が価値の源泉の業界においては座して死を待つ様なものなので、攻めの経営に転ずるべきではなかろうか。
◆経営陣
ダメとは思わないのだが、やはりCapexを徹底的に絞っている姿勢が全く優れていない。
企業においては、Capexは必要投資であり、これを止めるのは成長しないだけではなく、死んでしまう。
オーナー資金については、ベルルスコーニが首相な関係から出しにくいのだとしても、Debt性資金でなぜ収益体質・Asset体質を大きく変えようという発想にならないのか非常に不思議だ。
Asset体質を変えても顧客を呼べない程にブランド力が現段階で低下してしまっているとまでは思えない。

Equityを出せるオーナーに入れ替えて頂くのもいいのだが、本質的なRevenue体質が変わらないままEquity Injectionだけが行われても仕方ない気もするので。



こう見てゆくと、相当な転換の時期に来ているのだと思う。
一部では特に高齢化したDFにおいて、少し選手を入れ替えれば復活するなどと言われているが、それは一時しのぎであり、根本的な問題は解決されていない状態だ。
ヴィディッチやF・トーレスやクラシッチなど、獲得には信憑性の無い噂が並ぶものの、パトをチェルシーやレアルが狙うという噂にはやたら現実味が漂うのはこの辺りに原因があるのだろう。
ファンとしては、本来は短期的な成績を求めたくなるし、インテルに負け続けたりCLで早期敗退するのをもうこれ以上見たくないのだが、未来に希望が持てないのは尚のこと辛い。
どうか痛みを伴う改革を行って欲しいと切に願う。