ちょっとラジカルな話に触れます。
最近、性関連の規制が非常に目立つ気がする。
非実在青少年の問題はもう聞き飽きた程だし、痴漢についての規制強化や、風俗取締強化などはここ数年明らかな潮流だ。
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100318_355520.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100506-OYT1T00108.htm?from=main5
僕自身はこの潮流について、懐疑的だ。
なぜならあまりにも性欲というものは人間に生まれつき備り過ぎているものであり、この分野においての過度の規制がうまく機能するとは思えないからだ。
つまるところ、市場原理的に言うと、需要である「男性の数×平均的な性欲」の総量は変化しない訳であり、それに対する供給の面について、当局は規制のみで何も新たな道筋を示していないからだ。
勿論痴漢が悪いことは疑いの余地も無いし、風俗産業を野放しにして良いとは思わない。
ただし、一概に規制すれば良いものだとも思えない。
痴漢については少々思いがあるのでここで意見を述べる。
電車に僕は殆ど乗らない人間なので、詳しいことは分からないのだが、痴漢する人の何%が「今日痴漢してやる」と明確な意図を持って電車に乗ってみたのか、少々興味がある。
僕は、この割合は結構低いのではないかと思う。
人間と人間の接触があれば、イベント/ハプニングが生まれることはある種自然であり、良いものも悪いものも含有してしまっているのだと思う。
良い方に振れればお互い一目ぼれ→付き合うみたいな漫画みたいな展開かもしれない。(確率は相当低いだろうが。)
その悪い方としての側面が痴漢なのであろう。
美女を見ると何かがこみ上げてきて我慢できない人について、全く理解出来ないわけではない。
(ただし、それを押さえ込むことが出来ない倫理観/理性の弱さは全く理解が出来ないが。)
なので、そういった悪い面を排除しようとすれば、女性専用車両などと甘いことを言わず、女性用車両と男性用車両に完全に分けるしか打ち手はないのではなかろうか。
要するにお上や当局は男女間の健全な形での性行為へと国民を誘導したいと考えているのだろう。
まあ、その方が現在の日本が抱える大きな問題の一つである少子化問題の解決にも繋がり得る。
ただ、これは「私という彼女(妻)がありながら、AVなんか見て自家発電するなんて許せない!」と怒る女性の考えることと相当似ている気がする。
つまり「他の女性との接触を絶ち、自家発電を絶てば、必然的に私のことろへ来るでしょう」という考え。
完全に筋の悪い考えだと思うのは僕だけではないはずだ。
やはり、北風と太陽ではないが、そうやって他のオプションを絶って無理やり理想の選択肢へと誘導するやり方はワークしない様に思える。
強風という強引な手段で服を脱がそうとしても、寧ろ頑として服を脱がないという悪循環に陥る。
今回で言うと、AV・2次元に続く、また新たな日本独自の性文化が形成されるのではないかと思えてならない。
本当に必要なのは太陽がやった様に、服を脱いでよいのだという環境を整えてやることだろう。
それは過度な性関連の規制ではなく、性教育のあり方の根本的な改革ではないだろうか。
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